古くから行われる高野山での行事

常楽会(じょうらくえ)

別名涅槃会(ねはんえ)とも呼ばれます。毎年金剛峯寺大広間で全山を挙げてお釈迦さまの入滅をお偲びする法会で、毎年入滅日の前夜である2月14日午後11時、大塔の鐘を合図によって始められ、翌15日の昼頃にかけて行われます。

この儀式は物語に節回しをつけた講式(こうしき)と呼ばれる声明を中心にお釈迦さまを慕い、涅槃を哀しむ心を語る涅槃講、羅漢(修行を完成された人達)によりお釈迦さまが残された尊い教えを伝える恩徳を語る羅漢講、お釈迦さまにまつわる聖地(遺跡)をはるかに慕う思いを語る遺跡講、そして仏舎利尊崇の心を語りかける舎利講の四つのシーンに分けられて営まれます。