古くから行われる高野山での行事

一座土砂加持法会(いちざどしゃかじほうえ)

土砂加持秘法ともうしまして、土砂を加持して亡者の得脱を祈ります。お彼岸の中日にこの法会を行うことにより、高野山の先師だけでなくすべての聖霊に対しご供養致します。

彼岸の中日に当たる日に、金堂にて「一座土砂加持法会」が執行されます。これは『不空羂索経(ふくうけんじゃくきょう)』に光明真言にて土砂を加持し、その土砂を亡者・墓等あらゆるものに散ずればたちまちに罪報を除き、密厳国土に往くことができるという由来から始められました。土砂は三つ折りの半紙の中に少量入れらたものが法会に参加した職衆に配られ、樒の葉で土砂を掻き混ぜながら光明真言にて加持された後、法印御房の御導師により供養されます。